遊星からの物体Xのネタバレや犬についても解説!

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遊星からの物体x(1982)のネタバレ

遊星からの物体X

遊星からの物体XはSF&ホラーの最高峰!犬についても解説

遊星からの物体Xの監督、鬼才ジョン・カーペンター。

ジョンカーペンター

ジョン・カーペンター監督は怪獣好きで知られ、日本のゴジラ映画も好みだそうです。そんなカーペンターがメガホンを取ったのが「遊星からの物体X」です。

派手な演出よりも王道な見せ方で常に映画を撮り続けた人です。最近の映画ではやや寄り気味でキャラクターの表情や人物と背景の関連性を見せやすいバストショットが多く使われる中、少し引いた画で構成されています。それは、キャラクターの心情より状況の分りやすさを重視した作りに思えます。その分かりやすさが、何十年経っても人々から愛される作品になっている要素の一つではないでしょうか。

犬に寄生したクリーチャー

寄生された犬

天才ロブ・ボッティンが命がけで作った変態するクリーチャー達

特殊メイクアップアーティストのロブ・ボッティンは、スターウォーズやトータル・リコールのクリチャーデザインで知られています。クリーチャー以外にもデヴィッド・フィンチャー監督のセブン(1995年)で惨殺された犠牲者のグロテスクな遺体を手がけました。今作では、アーティストの総指揮をしながら限られた時間内に制作を頼まれた彼は、不規則な生活とジャンクフードにより体調を崩し回復するまでに1年以上の時間を要したそうです。

有名な犬小屋のシーンで物体Xに寄生された犬が変異します。犬の頭の皮膚が前から剥がれる様にめくれるにというとてもグロテスクなシーンです。しかも前置き無しに突然起きるので驚きとシュールさを感じます。多数の触手と粘着質で毛の生えていない犬は絶望的な見た目です。実はこのシーンは時間の都合からターミネーターシリーズでメイクアップを手がけたスタン・ウィストンが担当しました。

ロブ・ボッティン

ネタバレ!普遍的な恐怖コンセプト

「今まで一緒に生活していた人たちが、人間でなくなったかもしれない」そんなコンセプト。それは、現代で生活する私たちが日々悩まされているあらゆるウイルスや精神的な病が表に出ている。目に見えないものに対する潜在的な恐怖が現実となる。それと伴って起こる人間不信や被害妄想が人々を内面から襲いかかる。

物体Xの様に、何にでも入り込んでしまう生命体が現れた時私たちはどうなってしまうのだろうか?そんなことを考えると夜も眠れない。そんな映画です。

音楽も超一流イタリア作曲家が作った!

音楽はエンニオ・モリコーネによって作られました。どれくらいすごい方かと言うと「荒野の用心棒」やあの世界的有名な「ニューシネマ・パラダイス」も担当されてます。さらにアカデミー賞を2006年に名誉賞、2015年に作曲賞を受賞し映画音楽に長い間こう貢献されています。カーペンターはモリコーネの音楽が好きで仕事を依頼したそうです。

遊星からの物体Xにまつわる怪異を解決!

Q.遊星からの物体Xは、似たような題材が何本かあるがどれから見れば良い?

A.まず1951年の「遊星よりの物体X」のリメイクした作品が82年の今作になります。ユニバーサル映画のテレビプロデューサーがカーペンターに新版のリメイクの企画について尋ねてから2年後、79年にエイリアンが興行的に成功をしたことをきっかけにバケモノがビッグマネーになるとことが解りゴーサインが出た。

2011年の〜物体Xファーストコンタクトは82年版の前日譚として作られました。シリーズとして繋がっているのは、51年の後に作られた2作ですが、別々の作品としても見れるので自由な順番に見ていいと思います。

あらすじ

その恐怖は一匹の犬から始まった。冬の南極。

見渡す限り氷に囲まれた白銀の大雪原をヘリコプターに追われて逃げる犬は、アメリカの南極観測基地へと辿りつく。ヘリコプターを操縦するノルウエー隊員が銃を乱射したため、アメリカ隊員はやむおえず彼を撃ち殺す。ノルウェー隊員に何が起こったのか。

真相を探るべく基地を訪れることに。やがて、隊員が異状に錯乱していた理由が明らかになる。それは、犬の正体は10万年前に地球に飛来したエイリアンだったのだ。接触するものを体内に取り込むエイリアンは、巧みに人間の姿に変身、吹雪に閉ざされた基地内で、隊員たちは互いに疑心暗鬼になっていく。そんな中、彼らは挙動不審なマクレディをエイリアンではないかと疑うが。

おまけ

遊星からの物体X4コマ