狼男は1941年作のおすすめ映画

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狼男(1941)

狼男

狼男は怪奇映画の名作

狼男はドラキュラ、フランケンシュタインに次いで、古典モンスターをユニバーサルが映画化した。ユニバーサルは今でこそ子供向けの作品を制作しているが、民話や神話に出てくる怪物の権利を取得することによって独占権を獲得し大企業になった背景があります。

怪奇映画やアクション映画を多数手がけたジョージ・ワグナーが監督を務めた。狼男役は、千の顔を持つ男ロンチェイニーの息子ロンチェイニー・ジュニアが演じる。

狼男のビジュアル

このモンスターのビジュアルはあらゆる絵によって古くから見られたが、映画に狼男が現れたのは、スチュアート・ウォーカーの「倫敦の人狼」である。見た目は人間の形で、服も来ているがているが牙が生え身体中から毛が生えている怪物だ。今作の狼男は、前作より顔の頬や顎からも毛が生えた様相でけむくじゃら感が増している。

父は伝説のスター、ロンチェイニー

ロンチェイニージュニア

ロンチェイニーは、千顔を持つ男として知られ怪奇なキャラクターを演じる顔がとても恐ろしいと話題を呼びハリウッド初のスターとなった。彼の演じる「ノートルダムのせむし男」や「オペラ座の怪人」は世界的に知られる怪奇映画になる。特にオペラ座の怪人は、初期テクニカルカラーの技術で撮影された。顔の形がガイコツのようで恐ろしいがそこに鼻を引き上げるワイヤー器具で固定しそのワイヤーをパテで隠した顔は、怪人が仮面をはぎ取るシーンで衝撃を与えた。この顔は「無声映画史上、最高に恐ろしい画」と言われた。

そんな父を持つロンチェイニージュニアもユババーサルの怪奇モンスター狼男を演じる。これがとても当たり役となり一躍人気俳優となる。そんな圧倒的な存在感はモノクロ映画の画からでも十分に伝わってくる。彼は映画の4大怪物を全て演じた唯一の俳優として有名だ。

狼男に関する疑問を解決!

Q.狼男はなぜ銀が弱点なんでしょうか。

A.狼男が銀が弱点と広く認識されるようになったのは本作が始まりと言われています。狼に噛まれると狼男になるののは伝染病のようなものと言えます。銀が殺菌作用があるので銀に弱いと知られるようになったという説があります。

あらすじ

ウェールズの名門タルボット家の次男ローレンス(ラリー)は、兄の死に伴い父ジョンの跡継ぎになるために故郷に帰ってきた。

ラリーは父が購入した望遠鏡で町を眺めていて一目惚れした骨董屋の娘グエンと、その友人ジェニーと共にジプシーの占い師ベラの元に出かける。ジェニーが占いを受けている間、ラリーはグエンを連れて沼を散策するが、ジェニーの悲鳴が聞こえたためラリーは悲鳴のする方向に向かう。そこではジェニーが狼に襲われており、ラリーはグエンの店で購入した銀のステッキで狼を殴り殺すが、狼に噛み付かれてしまう。

それから彼は自分の知らないうちに狼男に変身するようになる。