魔人ドラキュラのあらすじやベラ・ルゴシやドッド・ブラウニングについて

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魔人ドラキュラ(1931)

魔人ドラキュラ

ベラ・ルゴシはドラキュラ伯爵のイメージを定着させた

魔人ドラキュラ、アメリカで最初にホラー映画で花開いた作品です。

魔人ドラキュラ

1929年の株式市場が暴落しアメリカに不況が訪れた。20世紀最大の金融恐慌を引き起こしたくさんの失業者が出て自体が悪化しました。そんな中一部のお金を持つ人達がハリウッドの新ジャンルを生み出しました。

カリフォルニア州サンフェルナンド・ヴァレーにあるユニバーサル・スタジオ丘でのことだった。ブライム・ストーカー原作小説でブロードウェイ上映もされた舞台をもとに「魔人ドラキュラ」は製作された。

ブロードウェイでもドラキュラを演じたベラ・ルゴシが同じく演じた。ハンガリー出身のルゴシはこの作品でドラキュラ伯爵のイメージが定着。それに伴いこのキャラクターは世界的アイコンとなったのです。ヴァンヘルシング博士やセワード博士も舞台劇に出演していました。

トッド・ブラウニング監督

トッド・ブラウニング監督

1925〜1930年代に数々の怪奇映画を世に送り出した。1932年のカルト映画『フリークス』の監督として有名です。自身のサーカスでの経験と怪優ロン・チェイニーの変幻自在の才能を融合し作品を完成させた。道徳的に不謹慎な題材を多く扱ったこともあり、一部の新聞の映画批評には批判の声も上がっていた。

ドラキュラ映画に必要な夢幻的なムードが全て観れる

ドラキュラといえば、ニンニクが苦手、鏡に映らない、コウモリとなり空を舞う、噛まれた人間は取り憑かれドラキュラの僕となる、昼間は棺桶の中で眠る、廃墟となった蜘蛛の巣だらけの古城、殺すには心臓を刺さなくてはいけない、正体を暴いたライバルのヴァンヘルシング博士など今では当たり前の設定が見れます。古い作品ですが飽きずに見れると思います。

魔人ドラキュラにまつわる疑問を解決!

ドラキュラの妻

Q.冒頭でドラキュラ伯爵の城に女性が3人いました。あの女性達は同じ種族なの?

A.あれは、伯爵の妻です。村人が証言しています。棺桶から出てくるところを見ると同じ吸血鬼の一族だと思われます。ロンドンに渡った後、犠牲となるルーシーは血を吸われて吸血鬼になるや催眠術のように目を合わせると人を操つれる場面があり、勘違いされ易いのかもしれません。

あらすじ

イギリスの事務弁護士レンフィールドは、トランシルバニアの貴族ドラキュラ伯爵に招待される。伯爵は、古城から霧煙るロンドンの土地購入を希望していた。その正体は恐るべき吸血鬼であり、レンフィールドは僕にされてしまう。ロンドンに上陸したドラキュラ伯爵。社交界に現れ、修道院の隣に居住するセワード博士一家に接触する。セワードの娘ミナの友人ルーシーはドラキュラの虜になり、血を吸われて死んでしまう。

さらに彼に見初められた美しい令娘ミナ(ヘレン・チャンドラー)は、夜ごと血を吸われて病気がちになる。次第に衰弱していく彼女の身を案じた婚約者ハーカー(デヴィッド・マナーズ)は、超常現象の研究家ヘルシング教授(エドワード・スローン)と共にドラキュラ退治に乗り出す。夜明けが近付いてきていたためミナを連れてあわてて地下墓所のひつぎに逃げ込む。地下墓所を捜索するうちに二人は棺で眠るドラキュラを発見する。ヘルシングはそばにあった棒を折ってドラキュラの心臓にその尖った先端を刺して彼を殺し、ハーカーはミナを取り戻す。