サスペリアのネタバレやあらすじの謎を解明

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サスペリア(1977)のネタバレ

サスペリア

サスペリアのあらすじの謎を解明

「決してひとりでは見ないでください」のキャッチコピーで日本でも大ヒットした映画。1977年ダリオ・アルジェント監督の代表作です。1970年代ホラー映画の傑作が世にたくさん現れました。1973年「エクソシスト」、1976年「オーメン」などがあります。そう言った流れから1977年「サスペリア」はイタリアで生まれました。映画監督ダリオ・アルジェントは、さまざまなジャンルの脚本をこなした後、ジャッロと呼ばれるイタリア製ミステリー映画「歓びの毒牙」でデビューしました。

ジャッロ作品でも見せた情報をうまく隠すミステリーの技が見れます。ミステリー仕立てで魔女の正体がうまく隠されています。この作品が女性的なのは、オカルトに関する知識が豊富な女優ニコロディとタッグを組んだことにあります。それが功を奏し、脚本に魔女の説得力が生まれました。ニコロディと組んだことがアルジェントの監督としての独自性を生んだきっかけであると言われています。照明の当て方にもこだわりを感じフレームに収められた構図にも注目してほしいです。下ニコロディ

ニコロディ

女優ジェシカ・ハーパー

ジェシカ・ハーパー

主人公のスージー・バニヨン役は、ダリオ・アルジェントが「ファントム・オブ・パラダイス」に出演しているジェシカ・ハーパーを見て起用しようと思ったそうです。可愛らしい童顔のハーパーが驚き恐怖に怯える様はホラー映画にうってつけの女優で親近感を与えました。

色使い

青、赤、黄の鮮やかなテクニカルカラーを使った映像表現が目立ちますが、これはディズニー作品に影響を受けています。「白雪姫」の色彩にヒントを得て魔女の持つ現実を超越した雰囲気作りに成功しました。子供が使うような色の使い方も主人公の女性の設定年齢よりも低い年齢を想定して演出されました。それが、大人が見ると毒々しい色彩に見えてしまい、危険な香りを持った作品に仕上がったのだと思います。

イタホラのショック表現!ウジ虫・窓の写り込み・音楽

イタホラウジ虫

「サスペリア」には直接的なショックシーンもありますが、モンタージュや音楽によりショックを感じさせるころにも魅力を感じます。音楽はイタリアのプログレ・バンド、ゴブリンが奏でる恐怖のメロディーによって印象を強めました。

突然で意味が分かりにくいシーンがあるのは、見る側のイメージを膨らませる為に意図的にしていると思われます。他にイタリアのホラー映画でおなじみウジ虫が沢山出てくるのもマニアを喜ばせます。序盤のバレエ学校の寮生が学校の秘密を知り見えない力に怯えるシーン。ガラスに魔女が密かに写っています。気付いていない人も多いのでは?

窓に映る魔女

サスペリアにまつわる疑問を解明!

サスペリア犬

Q.サスペリアには2018年にリメイクされたものを見たが旧作はまだ見ていない。1977年のオリジナル作品はグロそうですが大丈夫?

A.オリジナル作品はそれほどグロくはありません。当時は残酷描写ばかりがピックアップされ宣伝されましたが、上記で説明した通り芸術として楽しめる要素も多く見た者同士で語りたくなる作品です。

Q.盲目のピアニスト、ダニエルになぜ急に犬が襲いかかったの?

A.あれは、魔女になんらかの呪文をかけられたからです。犬を飼っている人には、ショッキングなシーンになります。

あらすじ

バレリーナ志望のスージーは、ドイツにあるバレエの名門校に入学するために、ニューヨークからやって来た。激しい雨の中バレエ学院に到着した。

次々に生徒が死んでいくことを不審に思うスージーは、学院の裏を暴こうとする。なんとバレエ教室はもともと魔女の儀式の踊りから派生したものだったのだ。学院は魔女の巣窟だという事実を突き止める。

呪いの儀式を見てしまい、姿を見られたスージーは別の部屋へ逃げ込む。そこには、長老のエレナ・マルコスがカーテン越しのベッドにいた。スージーはカーテンを開けたが、そこには誰もいなかった。エレナの嘲笑と共に突然、サラの死体が動きだし、スージーに向かって襲い掛かってきた。絶体絶命のピンチ、雷の光がエレナ・マルコスの透明な身体を光で浮かび上がらせた。スージーは全力を振り絞り、ガラス製の孔雀の置物の羽根を取って、マルコスの喉を突き刺す。彼女の死とともに館が崩れはじめる。教師たちも阿鼻叫喚の様子だ。やっとのことで館の外に逃げ出したスージー。激しい雨のなか、スージーは笑みを浮かべた。